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実績紹介

実績紹介



001.既存学校施設における環境対策推進支援事業

調査の概要

川崎市では、学校の老朽化対策の改修工事にあわせて環境対策工事を行い、教室の光・音・温熱環境の改善とともに、川崎市全体のエネルギー消費量削減に取り組んでいます。

この業務では、川崎市内の小中学校の校舎や周辺環境、教室環境に関するさまざまな情報をデータベース化し、学校の校舎、地域、敷地の特性や老朽化の度合いから、改善効果の高い手法やより改修費用を軽減できる手法など最適な環境改善メニューを選定する「環境対策メニュー選定フローチャート」を作成しました。

※この調査は、文部科学省から受託した「既存学校施設における環境対策推進支援事業」に基づいて実施したものです。

主な調査内容

アンケート調査に基づく用途別エネルギー消費量の推定

アンケート調査に基づく用途別エネルギー消費量の推定改修による学校での二酸化炭素(CO2)削減量を推定するため、各学校の電気、ガス、灯油など学校全体のエネルギー消費量や照明、空調などの設備機器に関するアンケートを実施し、これらの情報をまとめてデータベース化を行いました。

また、エネルギー消費量の季節変動や設備機器に関するアンケート結果に基づき、冷房用、暖房用、照明用などの用途ごとのエネルギー消費量を推定しました。

「環境対策メニュー選定フローチャート」の作成

エネルギー消費特性に基づいて川崎市内の各学校のグループ分けを行い、それぞれのグループで優先すべき環境対策メニュー(エコ改修手法)を選定できる「環境対策メニュー選定フローチャート」を作成しました。CO2削減効果という定量的な指標をフローチャートに加えることで、学校の老朽化対策、教室の環境改善だけでなく、CO2削減効果という視点からも対策メニューが選定できるようになりました。

また、校舎の改修だけでなく運用方法の改善によるCO2削減効果についても言及し、川崎市の学校施設におけるCO2 削減効果ポテンシャル等について検討を行いました。

環境対策メニュー選定フローチャート

エコ改修手法の効果検証とフローチャートの改良

エコ改修手法の効果検証自治体担当者や設計者が学校の改修設計を行うときに活用できるように、実用性を重視してフローチャートの改良を行いました。屋上の断熱・遮熱、ライトシェルフ、ナイトパージなどのエコ改修手法のCO2削減効果を実測調査や模擬実験、シミュレーション等により検証し、その結果に基づき必要な断熱厚さや庇の出、ナイトパージを行うために確保しなければならない開口面積など、具体的な設計手法を提示できるようにしました。

報告書閲覧

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学会等への発表